2022-01-01から1年間の記事一覧

全ての暗闇を光で照らし、全ての沈黙を音で満たす。そうしなければ自分が誰だかわかってしまう。

誰かが笛を吹いている

誰かが笛を吹いている 知らない鳥が鳴いている ラジオが曲をかけている (もう死んだ人の曲ばかりだ!) 誰かが笛を吹いている

一緒に迷う

絲山明子の『イッツ・オンリー・トーク』は折に触れ手に取る小説で、「直感で蒲田に住むことにした。」の書き出しの一文を見るといきおい終わるまで読むことになる。あたかも最初の一音を聞いただけで、どうしても最後まで聞きたくなってしまう楽曲のように。…